2015年7月4日土曜日

TWE-Liteの外部リセット回路(2)

 3か月余り前にTWE-Liteの外部リセット回路について書きましたが、未だに試行錯誤を繰り返しています。

 最近まで試していたリセット回路は、FETでTWE-LiteとリセットICのGNDを切り離す回路になっていました。CR1220に直列に入れる抵抗は、実際には1kΩを使っています。


 リセットICのTCM809RVNBはリセット閾値は2.63Vで、TWE-Liteの始動電圧2.05Vよりかなり高めです。ところが最近、複数回試してみたところ、2.7Vを超えてもリセットが解除されませんでした。別な種類のリセットICでも、閾値を0.1V以上超えてから、ようやく解除状態となるケースがありました。テスターの誤差にしては大きすぎます。電圧が非常にゆっくりと上昇する場合、リセット解除の閾値が高くなるのかも知れません。2.63Vを大きく上回る必要があるとすると、リチウム電池では残量によってはリセットに至らない恐れがあります。
 上のリセット回路では、リセットが解除されるまではTWE-LiteのGNDをFETで切り離しています。また、始動したTWE-LiteがDO1をLowに落としてリセットICのGNDを切り離し、再びリセットがかからないようにしています。リセットICの切り離しは、駆動電流の9μAを節約する意味もあります。

 ここに至って、秋月で売っているTCM809RVNB以外のリセットICの使用をいろいろ調べた結果、このリセットICを使うこと自体が問題であるとの結論に達しました。
 そもそも、TWE-Liteの始動電圧に近い閾値のリセットICを使えば、リセットICをFETで無効化する必要はありません。閾値2.3Vで駆動電流0.8μAというリセットICが普通にあるので、これを使ってTWE-LiteのRESET端子を直接制御すれば、FETを追加する必要はありません。
 また、1-2μA単位の電流を惜しんでTWE-LiteのGNDを切り離すほどの省電力も必要ありません。

 新たに選定したリセットICは、RohmのBD45231Gです。遅延タイマーは必要ないのですが、
  • RSコンポーネンツに在庫がある
  • 駆動電流が0.85μAと充分小さい(実測したらもっと少なかったです)
  • マニュアルリセット用の端子がある
という理由で選びました。
 このリセットICでElecrowに注文した基板の電源とリセット回路は下のようにしました。TWE-Lite(JN5164)のリセット端子には500kΩのプルアップ抵抗が内蔵されているので、外付けのプルアップ抵抗は省略したほうがいいかも知れません。


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